定期預金金利7.35%?!!ベトナム高金利の実態

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ベトナム市中金利

定期預金金利7.35%と聞いて、日本で暮らす方々だったら絶対に驚くと思いますが、現在、私が住むベトナムには、このような金利を提供する銀行があります。

当地で有力な銀行としては、いわゆる4大銀行といわれる①VietinBank(Vietnam Joint Stock Commercial Bank for Industry and Trade)、②Agribank(Vietnam Bank for Agriculture and Rural Development)、③Vietcombank(Joint Stock Commercial Bank for Foreign Trade of Vietnam)、④BIDV(Joint Stock Commercial Bank for Investment and Development of Vietnam)ですが、これらの銀国については、当地においても一般に信用力、財務力が強力であるため、定期預金金利は低めです。。。

例として、私の給与受取銀行となっているVietcombankについては、下記のような金利です。少々わかりずらいですが、Savingsは一般に普通預金口座とFixed Depositは固定定期預金というニュアンスだと思いますが、どちらも同じ期間預入預金レートは同じです。(なぜだ!)

Tenor

VND EUR USD
 
Savings Demand 0.10% 0% 0%
7 days 0.20% 0% 0%
14 days 0.20% 0% 0%
1 month 3% 0% 0%
2 months 3% 0% 0%
3 months 3.30% 0% 0%
6 months 4% 0% 0%
9 months 4% 0% 0%
12 months 5.50% 0% 0%
24 months 5.30% 0% 0%
36 months 5.30% 0% 0%
48 months 5.30% 0% 0%
60 months 5.30% 0% 0%
Fixed Deposit
1 month 3% 0% 0%
2 months 3% 0% 0%
3 months 3.30% 0% 0%
6 months 4% 0% 0%
9 months 4% 0% 0%
12 months 5.50% 0% 0%
24 months 5.30% 0% 0%
36 months 5.30% 0% 0%
48 months 5.30% 0% 0%
60 months 5.30% 0% 0%

ちなみに

後に紹介するSCBについても、同じですがこれらのレートは、

外国人が開設する口座については適用されません。

正確には、2019年7月5日から実質外国人に対して、これらの預金レートは適用されなくなりました。それ以前は、外国人であってもパスポートがあれば、窓口で銀行口座の開設が可能で、PCまたはスマホアプリから、自由に定期預金開設ができていました。

それが、上記以降、同地に居住資格(半年以上)を有する者しか開設ができなくなりました。当然、ノンビザ滞在期間のみでは定期預金の開設ができません。また、居住資格を有する外国人であっても、居住資格の有効期限までの定期預金しか開設できません。

例えば、2022年3月15日までを有効期間とする居住資格を持っている外国人がいる場合、現在(例えば、2022年1月1日)に定期預金を開設しようとした場合、最長でも2か月定期しか開設することしかできません。(満期2022年3月1日)

また、定期預金の開設にあっては、窓口で書面による定期預金開設契約書(オンラインでの開設ができない)を行うことになります。

ただ、こちらについては、ネット専業銀行であるTIMOの場合は、インターネットバンキングによりPCまたはスマホアプリから開設可能です。

https://timo.vn/en/

Saigon Commercial Bank

https://www.scb.com.vn/

 前振りはここまで

それで、色々あるが結局どうなのか。

私がおすすめするのは、Saigon Commercial Bank(SCB)です。

下記がSCBの定期預金金利の一覧です。少々見ずらいですが、左側が預入期間、次のAdvanced Interest Receipt(金利の先受け型)、Monthly Interest Receipt(金利の毎月受け取り型)、Interest Receipt at maturity(金利の満期受取型)。私は、Advanced Interest Receiptについては利用したことがないため、実際にどのような形で受け取れるかよくわからないのですが、毎月受け取り型については利用したことがあります。

 基本的には、毎月、定期預金開設の日(仮に1月1日に定期預金口座を開設した場合は、2月1日、3月1日・・・)にその期間における定期預金金利を受け取ることができます。

月によって、日数が異なるため、若干受取額を前後します。

ONLINE SAVINGS

TERM

ADVANCED INTEREST RECEIPT MONTHLY INTEREST RECEIPT INTEREST RECEIPT AT MATURITY
31. 39. 45 days 3.87 4.00
1 month 3.87 4.00
2 month 3.88 3.93 4.00
3 month 3.89 3.94 4.00
4 month 3.9 3.95 4.00
5 month 3.91 3.96 4.00
6 month 6.41 6.55 6.65
7 month 6.42 6.58 6.70
8 month 6.43 6.61 6.75
9 month 6.44 6.63 6.80
10 month 6.45 6.67 6.85
11 month 6.46 6.69 6.90
12 month 6.51 6.77 7.00
13 month 6.68 6.98 7.25
15 month 6.64 6.98 7.30
18 month 6.57 6.97 7.35
24 month 6.35 6.85 7.35
36 month 5.95 6.62 7.35

上記金利は、2022年1月15日現在(インタネット預入定期預金金利)

ちなみにVietcombankでも説明したとおり、上記のインターネット上で掲載されているレートは、外国人に対しては適用されません。理由は、先に述べたとおり、基本的には、個別に定期預金開設契約書を窓口で締結する必要があるためです。

私が保有している定期預金は、先日満期になりましたが、概ね6%ほどありました。インターネット上で掲載されているレートよりも1%弱低いというところです。

預金金利への税金はゼロ?!!

 これまで当地の銀行金利を説明してきましたが、ちなみにベトナムにおいては、預金金利に対して税金は課税されません

日本の場合は、所得税・復興特別所得税15.315%、地方税5%の合計20.315%が預金金利に対して課税されますが、ベトナムにおいては税率はゼロとなっています。

そのため、当地で生活する人や、以前は金利生活だけで生きていくという、「兵(つわもの)」も多くいました。

現在は、前段で説明したとおり、銀行口座があっても、居住資格がなければ、定期預金を開くことができないため、その手法は封殺されています。

まとめ

 これから、ベトナムで生活をはじめようと考えている方、既に生活をしていて、特に運用していない方などについては、ベトナムドンでの運用を検討されてはと思います。

銀行預金であっても、資金の預入先についての判断は自己責任です。ここで紹介した銀行において、経営上の問題、或いは政府当局による規制により、預金の規制、預金金利の変更等の可能性は今後まったくないとは言えません。預入先については、ご自身で十分吟味してください。

 

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