6月19日から受け付けを開始した楽天キャッシュによる投資信託の積立設定について、説明したいと思います。
この記事は、現在、楽天カードのクレジットカード積立を設定されている方、今後、楽天証券でお得に積立をしたいと考えている方の参考となればと思います。
そもそも投信積立とは
投信積立とは、投資信託を毎月、毎週、毎日のいずれか好きな日(1日から28日の間)、好きな金額で、自動で定期購入してくれるというものです。
投資信託自体は、最低100円から購入できるため、投資初心者に向きます。また、積立は一度設定すると毎回決まった日に自動的に買い付けが行われるため、毎月決まった金額を投資へ回せないという人にとっては、強制的に資産形成できるというメリットがあります。
投信積立とクレカの組み合わせ
投信積立については、前段で説明しましたが、積立する際にクレジットカードからの引き落としを選択するというものが、クレジットカードによる投信積立です。
クレジットカードでの支払いとすることで、クレジットカード独自のポイントが付与されたりします。以前の記事で、クレカ投信の比較をしておりますので、参考にしてください。
個人的に今おすすめなのは、SBI証券とマネックス証券です。
どちらの証券会社も投資信託の取扱い件数、現物取引、外国株式における取引手数料等非常に優秀ですが、クレカ投信積立についてのポイント還元率はどちらも優秀です。
ここから本題の楽天キャッシュ
ここからが本題となる、楽天キャッシュです。6月19日から申込が始まった楽天キャッシュは、楽天カードによる直接の投信積立ではなく、楽天キャッシュから投信積立を行うというものです。楽天キャッシュへのチャージは、楽天カードから可能です。
①楽天カードから楽天キャッシュへのチャージ額に対して0.5%ポイント還元
②楽天キャッシュにより、楽天証券投信積立の決済額(毎月最大5万円まで)に対して0.5%ポイント還元(ただし、8月から12月までの買い付け分まで)
※2023年1月以降の買い付け分からポイント還元なし
上記、2つを合算して1.0%のポイント還元(0.5%+0.5%)
※ただし、2023年1月以降の買い付け分から一律0.5%ポイント還元。
楽天カードからの直接の投信積立を継続した場合、9月買い付け分から投資信託によって、1.0%または0.2%へ変更されます。
※信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%(税込)未満のファンドについては、0.2%のポイント還元。それ以外については、1.0%のポイント還元。
楽天キャッシュとはなにか?!
楽天キャッシュとは、楽天が普及を目指しているインターネット上での支払いに充当することができるプリペイド式の電子マネーです。楽天Edyと何が異なるのかという疑問を抱くと思いますが、楽天Edyは、実店舗での利用。楽天キャッシュは、インターネット上での決済手段としての電子マネーという位置づけとのことです。ただ、今後、この両者については、統合される可能性があるようです。
それで結果お得なのか?!
長々説明しましたが、楽天証券のクレカ投信積立のポイント付与付与率が投資信託によって1.0%または0.2%へ変更される9月買い付け分以降については、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などの超低コストインデックスファンドの場合、ポイント還元は0.2%となってしまします。そのため、継続して楽天証券でポイントも絡ませて積立を継続したい場合は、楽天カード⇒楽天キャッシュ⇒楽天証券の投信積立という設定をするのが良い選択だと思います。
<楽天カード⇒楽天キャッシュ⇒楽天証券の投信積立>(再掲)
楽天カードから楽天キャッシュへのチャージが0.5%のポイント付与
楽天キャッシュから楽天証券の投信積立に0.5%のポイントが付与
合計1.0%のポイント還元。
<楽天カード⇒楽天証券 投信積立>
楽天カードから楽天証券の投信積立1.0%または0.2%へ変更。
※信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%(税込)未満のファンドについては、0.2%のポイント還元。それ以外については、1.0%。
結果、楽天証券で継続して投信積立を行う場合であれば、楽天カード⇒楽天キャッシュの組み合わせで投信積立を行うことがお得です。
楽天キャッシュによる投信積立のメリット
楽天キャッシュによる投信積立のメリットは、下記のとおりです。
①買い付け日を自由に設定できる
買い付け日を自由に設定できる点だと思います。楽天クレカ積立の場合は、毎月1日の買い付けしか設定できませんが、楽天キャッシュの場合は、買い付け日を自由に設定できます。海外のEFTなどの権利落ち日等の関係で値下がりするタイミングで、買い付けしたい場合などの理由で、1日以外の日を設定したい人(ただし1日から28日のどれか)にとっては、嬉しい機能だと思います。
②楽天証券だけでポイント還元対象投信積立が最大10万円まで可能
クレジットカード決済投信積立と併用することで、ポイント還元を受けつつ、最大10万円まで積立設定が可能です。
楽天カード⇒楽天キャッシュコンビによる積立:
最大5万円/月:還元率1.0%(8月から12月分までの買い付け)
楽天カード積立:
最大5万円/月:0.2%(低コスト投信の場合)
例)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をそれぞれ5万円購入した場合、
楽天カード⇒楽天キャッシュコンビ:5万円×1.0%=500円
楽天カード積立:5万円×0.2%=100円
毎月:600円分のポイントバック(2023年1月買い付け分からは350円/月)
結論
結論としては、少なくとも年内については、楽天カードと楽天キャッシュのコンビによって、1.0%のポイント還元は受けられるため、必ず設定をしておきましょう。
ただし、来年1月分からの買い付けについては、楽天キャッシュから楽天証券投信積立の決済額に対する0.5%のポイント還元はなくなるため、その時点で他の証券会社含めて再度検討しても良いとは思います。
もし、半年後の設定変更が面倒だという方、余裕資金があまりなくポイント還元を最大化したという方の場合は、①SBI証券⇒②マネックス証券⇒③auカブコム証券⇒④楽天証券という優先度で検討することになると思います。①~③の証券会社のそれぞれで、1.0%以上のポイント還元が受けられる状態にあって、更に余裕投資資金がある方について、楽天キャッシュによる投信積立を検討ということになるかと思います。
※SBI証券については、三井住友カード ゴールド(NL)を保有し、1%のポイント還元を受けることが前提。
ポイント還元は、おまけと考えつつももらえるのともらえないとでは、精神的ににも資産形成的にも変わってくると思います。ご自身にあった投資スタイル、余裕資金を設定の上、無理のない資産形成を行っていただければと思います。そのための参考となれば幸いです。
(おまけ)楽天キャッシュ設定方法
最後に楽天キャッシュの設定方法について説明します。
1)現在、キャンペーン期間中ということもあり、楽天証券へログインするとこのようなポップアップが表示されます。赤色の「変更へ進む」をクリックします。
※表示されなくなってからも、サイト上部の青色の帯の「投資信託」⇒「積立設定」を開くと変更が可能です。
2)次にわたしが楽天証券で積立中の投資信託「三井住友・日本債券インデックス・ファンド」について、クレジットカード決済から楽天キャッシュ(電子マネー)決済へ変更する旨、確認画面です。
右下にある青色の次へをクリックします。
3)楽天キャッシュの設定という画面が表示されますので、青色の「楽天キャッシュの設定へ」をクリックします。
4)楽天会員ログイン画面へ切り替わりますので、ご自身の楽天ID、パスワードでログインします。
5)楽天キャッシュ残高キープチャージという画面が表示されます。
楽天キャッシュの残高が一定額を下回った際に自動チャージするかどうかの設定です。問題なければ、赤色の「規約に同意してチャージ方法を設定する」をクリックします。
6)チャージする際の対象クレジットカードを選択します。わたしの場合は、楽天JCBカードを選択します。
7)次のクレジットカードの裏面に記載されているセキュリティコードを入力します。
8)キープしたい額を設定します。楽天証券の投信積立にのみ楽天キャッシュを使う予定ですので、楽天キャッシュでの積立上限の5万円に設定します。他の用途で利用する可能性がある場合は、余分に設定しても良いと思います。金額の設定が完了したら、赤色の「上記金額で設定する」をクリックします。
9)設定が完了すると下記のような画面が表示されます。
10)次に楽天証券側の設定を行います。投信積立の決済方法をクレジットカード決済から楽天キャッシュ決済へ変更します。取引暗証番号を入力し、青色の「変更する」をクリックします。
「変更する」をクリックすると下記画面のようなポップアップが表示されます。
11)設定が完了すると下記画面のように積立設定一覧に楽天キャッシュ決済による積立設定が表示されます。
12)クレジットカード決済による積立の場合、毎月1日が自動的に設定されるのですが、楽天キャッシュの場合は、買い付け日を自由に設定できます。決済方法をクレジットカードから楽天キャッシュへの変更をしただけでは、買い付け日が変更されないため、必要があれば、この買い付け日も変更してしまいましょう。
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