海外へ旅行等で渡航する際、短期であればそれほど気にすることはないですが、長期の出張や赴任あるいは移住で現地の保険が不安という場合には、海外旅行者保険を付保しておいた方が安心だと思います。普段の旅行にあっては、あまり注意していないと思いますが、その有用性について書きたいと思います。
海外旅行者保険とは
海外へ旅行等で渡航する際には、怪我や病気に備えて加入する保険が海外旅行者保険です。
もっとかみ砕くと一般的に言われているものとしては、現地での水(氷含む)や食事があわず、体調を崩してしまい病院へ行く場合や、宿泊先で荷物を盗まれてしまったりといったトラブルが発生するリスクに対して、その損害について備える保険が海外旅行者保険です。
海外旅行者保険への加入の仕方
インターネットから渡航国、渡航時期、補償内容を選択するとその場で見積と加入手続きが行えるところが多いようです。また、一部の空港では、ターミナル内の端末操作でその場で保険加入できるものもあります。
海外旅行者保険に加入する必要があるのか?!
前段の部分で、海外旅行者保険へ加入する方法を簡単に記載しました。では果たしてその必要があるのかという点ですが、海外にある程度長い間生活していると病気やら怪我はそれなりに発生します。
わたしの経験ですと自分よりもむしろ家族が傷病等で病院へかかるが比較的多い気がします。現地のローカル病院であれば、費用も安く済む場合もあると思いますが、英語が通じるいわゆる国際病院となれば、それなりに費用も高くなります。
そのため、加入しておくと様々なリスクへの対処という面で安心できる部分もあると思います。
ただし、加入前に確認しておいた方が良いものとして、クレジットカードに付帯されている海外旅行者保険の有無です。
日本で発行されているクレジットカードの場合、海外へ渡航する場合に利用できる、海外旅行者保険が付帯されるものが多くあります。補償内容はクレジットカードそれぞれで異なるため、ご自身のクレジットカード会社のWebサイト等で確認する必要がありますが、既に付帯されている海外旅行者保険があるにもかかわらず、追加付帯する必要はないです。ただし、帯同家族でクレジットカードの補償の対象外の方がいるケースについては、渡航前に加入しておいた方が良いと思います。
いずれにしても、発生する確率は低いが、発生した場合にその損害額が巨額上る可能性がある場合に加入しておけば良いと思います。
クレジットカード付帯の海外旅行者保険のメリット・デメリット
メリット
- 別途海外旅行者保険へ加入する必要がない
- 携行品補償が付いているものがある
- 救援者支援が付帯されているものがある
デメリット
- 渡航期間に期限がある(180日)
- 自動付帯となっていないケースがある
簡単にメリット・デメリットを記載しました(おそらくこれ以外にもあるとは思います)が、メリットは比較的多い気がします。
メリットの中に記載している携行品補償については、実際にわたしも遭遇したのですが、海外での盗難です。わたしが遭遇したトラブルは、3年ほど前にパリから戻る途上で、盗まれたというものです。その際は、フライトまで時間がなかったため、現地の警察署への届出ができなかったのですが、結果的に免責金額(3000円/保険会社によって条件は異なります。)を差し引いて、保険会社から盗難された物品代金の一部が保険金として支払われました。
これはクレジットカード付帯の海外旅行者保険の宿命という気がしますが、渡航期間の制限です。旅行等比較的短期間、海外へ渡航するケースにはあてはまりませんが、長期間(半年を超える)の場合は、クレジットカードに付帯されている条件(日本)出国後180日を超えるため、その場合は、クレジットカード付帯の海外旅行者保険での補償を受けることができません。その点については注意する必要があります。
また、自動付帯ではなく、実際の交通機関(航空機のチケット代等)への支払いを海外旅行者保険が付保されているクレジットカードで利用することを条件としているクレジットカードが最近増えています。以前は、自動付帯が多かったと思いますが、補償を受ける際の条件を確認しておく必要があります。
海外へ長期滞在する場合の保険
海外へ長期滞在する場合の保険は、クレジットカードに付帯されている保険では賄いきれないため、その場合は、別途海外旅行者保険を加入することを考えた方が良いと思います。わたしが働いている会社でもわたしを含めて、数名の日本人が働いておりますが、全員、海外旅行者保険別途加入しております。
まとめ
海外旅行へ行く際は、渡航する国の医療費等を調べた上で、一度に発生する医療費等が高額になる場合は、その費用・損害を勘案した上で、保有するクレジットカードに付帯されている海外旅行者保険の適用条件を確認し、加入の有無判断しましょう。ただし、長期渡航(日本への一時帰国する期間を含めて半年以上の滞在が見込まれる場合)は、別途海外旅行者保険へ加入しておいた方が心強いと思います。
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