今回は、先週6月10日日本時間21:30に発表された米国消費者物価指数(CPI:Cunsumer Price Index)について、書きたいと思います。米国の投資マインドに与えた影響は計り知れず、日本株へも相当程度影響しています。
消費者物価指数(CPI)とは
消費者物価指数(CPI:Cunsumer Price Index)とは、一般消費者が購入する物やサービスの販売価格の変動をあらわす経済指標のひとつです。同等の物やサービスを購入した場合に支払う費用がどのように変動したか(前年同期比、前月比など)をあらわし、どのくらいモノの価格が変動したのかを把握する際に使います。季節の変化で影響を受ける生鮮品等ものを除いた「コア指数CPI」が特に注目されているようです。いわゆるインフレ動向(モノの価格が上昇/通貨の価値が下落しているのか)を測ることができます。
米国CPIの数値
今回発表された米国の5月のCPIは、前年同期比+8.6%(予想+8.3%)でした。前回(4月)は、前年同期比+8.3%(予想+8.1%)だったため、今回の発表で米国の物価上昇はピークアウトすると予測されていたのですが、まだまだ、物価上昇のペースは緩んでいないということが確認された形です。
下記は、直近20年間のCPI対前年比の伸び率と長期(1970年から)のものです。現在の水準がどれだけ高いかがよくわかります。
発表後の米国株の動向
CPI発表前までは、4100ポイントくらいで推移していたものが、6月10日以降崩れて、3800ポイントを下回っている状況です。わたしが持っている米ドル建てSP500連動ETFは含み損が出ている状況です。日本円換算にすると辛うじてプラスですが、ドル円のレート次第というところです。
日本株の状況
日経平均株価は、28000円を超える水準でしたが、米国CPI発表後の6月13日以降、26500円前後で推移している状況です。米国が10%を超える下げとなっていますが、日経平均株価については、6%ほどの下げとなっており、比較的底堅いという印象です。
東証全体の値動きを示すTOPIXについても、5%ほどの下落でした。東証全体を示すTOPIXの方が、日経平均株価よりも、米国の株価に引っ張られなかったということなのでしょう。
今後の日程
次回のCPI発表が7月13日でここはかなり注目されるポイントだと思います。それを受けてのFOMCがどのようになるのか。
(米国)CPI |
2022年01月12日 終了 |
2022年02月10日 終了 |
2022年03月10日 終了 |
2022年04月12日 終了 |
2022年05月11日 終了 |
2022年06月10日 終了 |
2022年07月13日 |
2022年08月10日 |
2022年09月13日 |
2022年10月13日 |
2022年11月10日 |
2022年12月13日 |
まとめ
現在の物価状況を踏まえて、6月14日・15日に開催されているFOMCで金利の上昇幅が決まります。一部では、市場参加者の80%程が0.75%の利上げを予想しているとの記事も出ているようですが、こちらも大注目です。
明日以降の株式市場はかなり動くことが予想されますが、わたしとしては引き続き、コツコツと愚直に積立を行っていこうと考えています。
コメント