週間S&P500振り返り(2022年07月11日-07月15日)

資産形成

 7月11日から7月15日までの1週間(今週と表現)におけるS&P500指数と保有ETFの値動きについての振り返りを行いたいと思います。

 現在資産形成中の方や今後投資等を行って行きたい方々にとって、投資判断の参考の一つとなれば幸いです。

 今週は、重要な経済指標の発表として7月13日米国の消費者物価指数(CPI)の発表がありました。

 今、どのセクターあたりに資金が集中しているのか、デイリーだと見えにくいため、ウィークリー(これでも比較的近い目線ですが)で振り返ることで、自分なりに今後の予測(7月18日以降については来週と表現)と投資の方向性を検討したいと思います。

S&P500の値動き(VOO)

 今週のS&P500S(VOO)の値動きは、下記のとおりです。

 S&P500(VOO)は、先週から0.9%の354.01 USDで週の取引を終えました。前の週に3%弱上昇していたのですが、今週については下落しました。ここ数週間、毎週のように下落と上昇を交互に繰り返している状況です。

 最大の関心となった、米国消費者物価指数(CPI)については、予想よりも高い前年同月比9.1%増となったものの、比較的落ち着いた値動きだった印象です。このCPIを受け、再来週のFOMCでどのような金融政策が決定されるか注目です。

米国10年国債金利

 米国10年国債金利は、先週終わりの段階で、3.084%でしたが、今週は2.921%まで下落しました。

保有高配当ETF(SPYD・HDV)

 ここからはわたしが保有している高配当ETF2銘柄についてです。

まずは、S&P500構成銘柄のうち、配当利回りの高い上位80銘柄へ均等投資しているSPYDです。

7月14日に39.00 USDを下回る状況もありましたが、週としての終値では-0.7%の39.60 USDで取引を終えました。

SPYDにはエネルギー関連株が採用されていますが、原油についても、先週から引き続き下落しておりエネルギー関連株も下がったため、SPYDも低調だったと思います。

原油の週終値は、先週終値104.80 USDから-6.8%の97.57 USDで週の取引を終えました。

次は、HDVです。HDVは財務安定しており平均以上の配当を継続して出している銘柄で構成されているETFです。ボラティリティ(値動き)が小さいと言われています。

先週終値の100.68 USDから-0.6%の100.08 USDで取引を終え3週連続の下落でした。ここでも、CPI後の下落が目立ちますが、終値ベースでは、CPI発表前の水準まで戻しています。

グロース系ETF(QQQ)

 ここからは、グロース系いわゆるハイテク企業が集まるNASDAQの中で、金融系の除く上位100社で構成されているETF、QQQです。

QQQは全週終値295.35 USDから-1.2%の291.87 USDで週の取引を終えました。先週は上昇したものの、今週は下落となりました。なかなか、上昇基調は継続しないものです。来週は7月19日に配信世界最大手のネットフリックスの2Qの決算発表があります。前回の四半期決算時に会員数が純減になっており、成長に陰りが見えており、2四半期連続の純減となるか注目です。また、再来週はFOMCも控えているため、個別決算を除くとFRBの金利政策決定を前に値動きが限定的な気がします。

ETF比較(VOO vs SPYD vs HDV vs QQQ)

VOO、SPYD、HDV、QQQの4ETFの比較です。

前週はその前の週に大きく下落し反動から上昇したものの、今週は、CPIを受けて週の前半は様子見、後半を翌日の7月14日は下がりましたが、7月15日金曜日は上がるという状況でした。4つのETFいずれも下げましたが、1%前後の下げに収まりました。

 来週は個別決算、再来週はFOMCですのでおそらく局地的な上下はあるかと思いますが、QQQを除けば比較的ボラティリティの低い展開ではないかと思います。

来週7月18日からの一週間の予定

 下記、今週注目していた2指標の結果です。

7月13日アメリカ・消費者物価指数:前年同月比予想8.8%⇒結果9.1%
7月15日アメリカ・消費者信頼感指数:予想50.0⇒結果51.1

 来週については、個人的にそこまで注目している経済指標はありません。日本国内では、日銀金融政策決定会合の結果公表が、7月21日に予定されていますが、おそらく現在の金融政策が継続されるかと思います。経済指標ではありませんが、7月19日に発表されるネットフリックスの2Qの決算発表を注目しています。

 わたしの投資戦略としては、引き続き上がれば「嬉しい」下がれば「安く買い増せる」という感じで、気楽に見ていきたいと思います。

 これまで米国株について強気を維持していた運用会社も、年末のS&P500の値について弱気へ転じているようです。ただ、結局、市場の動向は誰にもわからないため、市場から退場しないよう細く長く投資を継続していこうと思います。

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