週間S&P500振り返り(2022年07月18日-07月22日)

資産形成

 7月18日から7月15日までの1週間(今週と表現)におけるS&P500指数と保有ETFの値動きについての振り返りを行いたいと思います。

 現在資産形成中の方や今後投資を行いたい方々にとって、投資判断の参考の一つとなれば幸いです。

 個人的に今週については、それほど重要な経済指標の発表はありませんでした。7月21日に日銀金融政策決定会合の結果について、公表されましたが、これまで同様の金融政策を継続される(ゼロ金利)ということで、市場も特に反応しなかったように思います。

 今、どのセクターに資金が集中しているのか、デイリーだと見えにくいため、ウィークリー(これでも比較的近い目線ですが)で振り返ることで、自分なりに今後の予測(7月25日以降の一週間について来週と表現)と投資の方向性を検討したいと思います。

S&P500の値動き(VOO)

 今週のS&P500S(VOO)の値動きは、下記のとおりです。

 S&P500(VOO)は、先週から+2.61%の363.25 USDで週の取引を終えました。前の週は小幅に下落していたのですが、今週については、上昇しました。ここ数週間は、週替わりで上がったり下がったりを交互に繰り返している感じです。

 来週については、先週発表された米国消費者物価指数(CPI)が予想よりも高い前年同月比9.1%増となった経済指標を受けてからの初めてのFOMCが開催されます。0.75%の利上げなのか、1.00%の利上げなのか、現時点では、市場の大半(7~8割)が0.75%を予測しているようですが、どのようになるのか関心が高まりそうです。市場の予想どおり、0.75%の利上げとなれば、来週は比較的堅調な株価となるのではないかと個人的には思います。

米国10年国債金利

米国10年国債金利は、先週終わりの段階で、3.084%でしたが、今週は2.921%まで下落しました。

保有高配当ETF(SPYD・HDV)

 ここからはわたしが保有している高配当ETF2銘柄についてです。

S&P500構成銘柄のうち、配当利回りの高い上位80銘柄へ均等投資しているSPYDです。

 節目の40.00 USDを上回る状況もありましたが、週としての終値では39.93 USD 0.83%で取引を終えました。

今週一週間のSPYD

原油についても、先週から引き続き下落しておりエネルギー関連株も下がったため、SPYDも低調だったと思います。

原油の週終値は、先週終値97.57 USDから-2.54%の95.09 USDで週の取引を終えました。

今週一週間の原油価格推移

ここ最近、原油については値下げり傾向です。先月末(6月30日)が106.05 USDですので、
現在-10.33%という水準です。原油の値動きを見ると来月発表される7月のCPIについては、物価上昇が一服すのではないかと思います。

7月に入ってからの原油価格推移

次は、HDVです。HDVは財務が安定しており平均以上の配当を継続して出している銘柄で構成されているETFです。ボラティリティ(値動き)が小さいのが特徴といわれています。

先週終値の100.08 USDから99.72 USD -0.36%で取引を終えこれで4週連続の下落でした。SPYDとは対照的な値動きで、節目の100.00 USDを割ってしまいました。

今週一週間のHDV

グロースETF(QQQ)

 ここからは、グロース系いわゆるハイテク企業が集まるNASDAQの中で、金融系を除く上位100社で構成されているETF、QQQです。

 QQQは前の週の終値291.87 USDから301.99 USD +3.47%で週の取引を終えました。先週は下落したものの、今週は上昇となりました。VOOのところでも述べましたが、時価総額の大きいグロース系によるS&P500への影響も大きいことから、このセクターが上げれば、全体も上がるという具合です。

 今週は7月19日に配信世界最大手のネットフリックスの2Qの決算発表がありました。

有料会員数が事前予想では、200万人の純減となってりましたが、会社発表では97万人の純減となったため、予想よりは減少幅が小さかったことが好感されたようです。また、2023年に広告付きの低価格プランの導入されるようです。コロナ禍により、有料会員数を爆発的に伸ばしてきたネットフリックすですが、前期からその成長が鈍化、今期に入ってから会員数が純減するなど、更なる付加価値訴求が求められる状況になってきています。

我が家でも、ネットフリックを視聴していますが、確かにこの価格でこのコンテンツであれば、納得だと思います。海外に居ても同じコンテンツが見られるのはありがたいです。違うのは、視聴ランキングについて、ベトナムにおけるトップ10が表示されることくらいでしょうか。

今週一週間のQQQ

下記は、QQQの7月に入ってからの推移ですが、下値を切り上げているようにも見えます。これでハイテク系の底入れが終わったのかどうかは、なんとも言い難いところですが、FRBのQT(中央銀行の量的引き締め)、利上げがその途上であることを考えるとまだまだ、先ではないかと考えるところです。

7月に入ってからのQQQの日次推移

ETF比較(VOO vs SPYD vs HDV vs QQQ)

VOO、SPYD、HDV、QQQの4ETFの比較です。

今週については、QQQを中心に上昇し、VOO、SPYD、HDV、QQQについては、
それぞれ、前週比102.61%、100.83%、99.64%、103.47%でした。

 来週は、FOMCが開催されますので、その前の期間については小幅な値動きが予想され、どのような金融政策が発表されるのか注目です。0.75%の利上げなのか、1.00%という通常の4倍の利上げとなるのか、大注目です。

来週7月25日からの一週間の予定

 来週については、最大の関心事である米国の金融政策が発表される7月28日のFOMCと米国GDP速報です。

米国政策金利:予想0.75%の利上げ(1.00%の利上げとなった場合はネガティブサプライズ)
米国GDP(2Q):予想0.5%(マイナスとなった場合はリセッション入りでこちらもネガティブサプライズ)

 GDPについては、1Qが-1.6%だったため、仮に2Qでもマイナス成長の場合、いわゆるリセッション(景気後退)と判断されます。ただ、リセッション入りしたからと言っても、株価が下がり続けるのではないようです。

 引き続き、わたしの投資戦略としては、上がれば「嬉しい」下がれば「安く買い増せる」という感じで、気楽に見ていきたいと思います。 

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