週間S&P500振り返り(2022年08月01日-08月05日)

資産形成

 8月1日から8月5日までの1週間(今週と表現)におけるS&P500指数と保有ETFの値動きについての振り返りを行いたいと思います。

 現在資産形成中の方や今後投資を行いたい方々にとって、参考の一つとなれば幸いです。

 今、どのセクターに資金が集中しているのか、デイリーだと見えにくいため、ウィークリー(これでも比較的近い目線ですが)で振り返ることで、自分なりに今後の予測(8月7日以降の一週間については、来週と表現)と投資の方向性についても、検討したいと思います。

 今週については、先週7月27日のFOMCの0.75%を利上げ後の一週間でしたが、総じて経済指標も良かったため、2四半期連続のマイナス成長(テクニカルリセッション(不景気入り判断))と言われているものの、景況感はそれほど悪くないのではないかと思うところです。

S&P500インデックスの値動き(VOO)

 今週のS&P500(VOO)の値動きは、下記のとおりです。

 S&P500(VOO)は、先週終値378.79 USDから379.98 USD +0.31%と小幅ながら上昇しました。これで、S&P500としては、3週連続の上昇となりました。上昇入りするまでは、上昇と下落を週替わりで交互に繰り返していたのですが、直近については、上昇の流れでなっています。

 一部では、先日までの下げで二番底を確認したなどという観測も出ているようですが、どうなるんですかね。ただ、何れにしても、物価上昇と経済成長、今後の金融政策には注目が集まっており、予断できない状況です。

米国10年国債金利

 米国10年国債金利は、先週終わりの段階で、2.654%でしたが、今週は上昇し2.832%でした。

保有高配当ETF(SPYD・HDV・VIG)

 ここからはわたしが保有している高配当ETF3銘柄についてです。これまでは2銘柄でしたが、今回から米国企業のうち、増配企業を集めた、VIGも追加します。以前から持っていたのですが、高配当という枠組みではなかったため、放置していたのですが、こちらも併せて比較していきます。

S&P500構成銘柄のうち、配当利回りの高い上位80銘柄へ均等投資しているSPYDです。

 先週は、ほぼ一貫して上昇していましたが、今週については8月2日以降値下がりし、金曜日に多少戻したものの結局週としては、40.89 USD -1.26%で取引を終えました。

原油についても、前の週まで2週連続で値下がりしていたのですが、今週は

 原油の週終値は、先週終値98.30 USDから-9.94%の88.53 USDで週の取引を終えました。今週については、相当程度原油が下落しました。7月中もそうでしたが、一時は、120 USDを超える水準でしたが、原油が落ち価格が落ち着き始めているのは、今月発表される7月の消費物価指数の動向に大きな影響を与えるものと思います。

次は、HDVです。HDVは財務が安定しており平均以上の配当を継続して出している銘柄で構成されているETFです。ボラティリティ(値動き)が小さいのが特徴といわれています。

 先週終値の103.88 USDから102.03 USD -1.78%で取引を終えました。前の週に上昇したものの、また今週は下落してしましました。

 最後は、今回から追加したVIGです。米国に上場している企業のうち、長期に連続増配を行っている企業を集めたETFです。連続増配が行える企業というのは、事業上の優位性をもっており、かつ、長期間増配できるための財務的な一過性の収益減による減配に陥るのではなく、増配を継続的に実施するだけの財務健全性を有する企業と言えます。

 先週の終値153.22 USDから153.92 USD +0.46%と小幅に上昇しました。他の高配当ETFが値下がりする中にあって、VIGが上昇しているのは、投資先の分散効果が多少は効いているのかなと思います。

グロースETF(QQQ)

 グロース系いわゆるハイテク企業が集まるNASDAQの中で、金融系を除く上位100社で構成されているETF、QQQです。

 QQQは前の週の終値315.46 USDから321.75 USD +1.99%で週の取引を終えました。これで3週連続の上昇となりました。直近3週間で10%程の上昇です。底を打ったのかどうかは、この瞬間はわかりませんが、高配当ETFが軒並み下げており、QQQが上がり、S&P500が上昇しているところ見るとハイテク企業を中心に値上がりしていることが伺えます。

 このチャートを見ると陽線が目立ちます。強いチャートだということがわかります。

ETF比較(VOO vs SPYD vs HDV vs VIG vs QQQ)

VOO、SPYD、HDV、VIG、QQQの5ETFの比較です。

今週については、VOO、SPYD、HDV、VIG、QQQそれぞれで、
前週比100.31% 98.74% 98.22% 100.46% 101.99%となり、ハイテク中心のQQQの上昇が目立つ結果となりました。

今週の経済指標の結果

 今週発表された主な経済指標は下記のとおりです。どちらも指標も予想を上回る結果でした。足元の経済指標が良いことは良いことだと思います。このあたりもあってテクニカルリセッションといっても、市場全体としては悲観的でないのかもしれません。

8月1日 ISM製造業景況指数-7月 前回53.0 予想52.0 結果52.8
8月5日 失業率-7月 前回3.6% 予想3.6% 結果3.5%

来週8月8日からの一週間の予定

 来週の注目指標は当然、8月10日日本時間21:30に発表される7月の消費者物価指数(CPI)です。原油等商品価格が減少しているため、前回の9.1%という強い数字になることはおそらくないですが、予想8.7%程度になるのか、それを上回るのか下回るのか注目されるところです。

 先週、日本株を売却して手許現金の比率を上げようと思っていたのですが、一部サテライトでやっているスイングトレード分が売却できず、週跨ぎとなってしまいました。がっくりしつつ、今週はその売り時を探っていこうと思います。

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