SCB定期預金口座開設

海外生活

 ようやくベトナムの労働許可の更新とTemporary Residence Cardの更新が終わったため、当地でも指よりの預入金利であるSCB (Saigon Commercial Bank)で定期預金の口座を開設してきたため、その記事を書きたいと思います。

 預け入れ金が高金利であるベトナムについて、噂は知っているけど

実際の口座開設手続はどうなのか

移住または転勤の予定があり生活面で多少なりとも得をしたいと考えている方

現在、当地に住んでいてUSD建てで預金を持っており、リスクはあまり採りたくないが手堅く、金利収入を得たいと思っている方

これらのような方々については、参考になると思います。

ベトナムの預金金利

 以前紹介しましたが、ベトナムにおける高金利定期預金の代表格は、SCB (Saigon Commercial Bank)です。この銀行について、財務基盤の面では他の旧国営銀行と比べ見劣りしますが、非常に魅力的な定期預金金利を提供しています。

普通預金・定期預金口座開設に必要なもの

 以前はパスポートがあれば、簡単に普通預金、定期預金の口座開設ができたのですが、中央銀行の通達により、外国人に対しての口座開設のハードルがぐっと上がってしまいました。また、金利についても、他のベトナム人と比較して、若干ですが劣後しています。ただ、以前よりはその差は少ないように感じています。

 普通預金・定期預金開設に際して必要なものは、下記のとおりです。

  • パスポート(半年の期間が残った有効なパスポートというような制約はないです)
  • 有効なTemporary Residence Card(当地で居住する方々は必ず持つ必要のあるラミネート式の身分証です)

 基本的に上記2つがあれば口座開設は可能です。ただし、Temporary Residence Cardについては、有効期間までの定期預金口座しか開設できないという制約があります。

 例えば、本日が4月1日として、Temporary Residense Cardの有効期限が2023年1月31日の場合、10か月定期を開設しようとすると10か月後は、2023年2月1日となるため、10か月の定期預金口座の開設はできないということになります。その場合は、9か月の定期預金口座を開設するということになります。定期預金の種類は、1年未満であれば、1か月単位で設定が可能なため、そのあたりは比較的融通は利くと思います。

実際の口座開設手続

 まずは、銀行の支店へ行きましょう。そして、英語で口座を開設したいという希望を伝えましょう。確実に言えることは、ホーチミン市内の銀行支店であっても、対処に対応した行員では対処不可能で、英語ができる行員に替わってもらえるはずです。ただし、本店等外国人の来客が多い支店を除くとかなり頼りない印象ですので、不案な場合は、ベトナム人の知人等と一緒に行く方が良いかもしれません。

 銀行の窓口へ行くと先ほどの書類の提出を求められます。その後、定期の条件(預金額、期間、利息の受取方法、満期時の処理方法)を伝えましょう。

定期預金の預金額は、
誤認される恐れもあるため、口頭ではなく筆談または携帯の画面を見せて伝えると正確です。

定期預金の預入期間は、先ほど説明したTemporary Residence Cardが有効な期間の範囲でご自身の都合に合わせて設定しましょう。

定期預金の利息は、一般のベトナム人よりも若干見劣りするレートが提示されますが、その点は諦めましょう。また、利息の受取方法は2種類あります。一つは満期時一括受取、もう一つは毎月受け取り型です。わたしの場合は、毎月受け取り型に設定ししています。その方が不労所得を得ている実感が湧きますし、得られた利息を生活費へ充てられるためです。

 満期時の処理方法ですが、満期時に元本と利息をそのままロールオーバーするもの、元金のみをオールーオーバーするもの、全額を普通預金へ払い出すものがあります。これも好みですので、ご自身で判断しましょう。なお、定期預金の途中解約も可能です。利息を毎月受け取り型に設定し、期間途中で解約する場合は、既に受取済みの利息分を差し引いて、普通預金へ払い出されます。当然と言えば、当然ですね。

 それらすべての手続が終われば契約書が発行されますので、署名すれば終了です。わたしはこの手続きをこれまで10回以上やってきましたが、一向に彼らの仕事のスピードが速くなっていないと実感しています。なので、最近は担当者のZalo(ベトナムのメッセ―ジアプリでLINEのようなもの)を使って来店時間と依頼したい内容を事前に通知するようにしています。それでも手続には30分ほど必要だったりしますので、時間に余裕を持って来店しましょう。

 ちなみに定期預金口座開設をインターネットバンキングで実施しようとしても、SCB、Vietcombankなど他の銀行含めてその多くが対応していません。ただし、一部、Timoという銀行についてはインターネットバンキングにて定期預金の口座開設は可能です。ただし、Temporary Residence Cardを直近で更新している場合は、窓口で更新されたことを確認してもらう必要があります。銀行側は、しっかり有効期間をシステム上で管理しているため、失効したままにしていると定期預金の口座開設はできません。今後、もう少し便利になると良いのですが・・・。

 なお、ベトナムの銀行は平日16:30まで営業しています。また、店舗によっては土曜日に営業していたりします。

ちなみに開設した定期預金口座は、インターネットバンキング上で確認することができます。

先日開いた定期預金口座のインターネットバンキング画面です。右上の丸で囲んでいるところが、1年間に金利。左の丸で囲っている部分が毎月金利受け取り型を示しているものです。

まとめ

 ベトナムで定期預金口座を開設する場合には、パスポート、有効なTemporary Residence Cardが必要。有効なTemporary Residence Cardを所持していたとしても、定期預金が開設できる期間はその有効期間内でしか開設ができない。

 現状、多くの銀行で窓口でのみ口座開設を受け付けているため、口座開設をする場合は窓口へ行く必要がある。窓口での手続時間は銀行の支店にもよるが、最短でも30分程度は見込んでおく必要がある。ただし、一部の銀行ではインターネットバンキングで定期預金の口座開設が可能。

 ご自身のライフスタイルにあった資産形成の一環として、高金利であるベトナムの銀行を活用してみては如何でしょうか。

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